-第1章「県警の公僕達」-

病院に到着すること5時30分、前日まで仕事漬けで殆ど寝ていなかったため動く気力が無くなり、彼女に病院内に様子を見に行ってもらいしばし休憩することに。20分くらい経ったところで入り口から彼女が走ってきたので窓を開けると、「警察の人が事情を聞きたいって。すぐ来て」などと寝呆けたことを抜かしている。おいおいなんで警察よ? 死んだわけでもあるまいし今までいろいろ考えて行動した意味が無いだろ…などと切れてみたもののどうにもならない。とりあえず病院に入るとすぐ見える場所に刑事が2人座っていた。
挨拶をすると片方の刑事が「ちょっと調書を取りたいので移動しましょう」などと言っている。なんで調書よ? と思ったが、彼女のほうをチラっと見たのでこれはもしかして…と思ったら少し離れた席まで移動し座ってみると案の定「で、二股でもバレたのか? それとも喧嘩でもしたか?」などとのたまい始め、わーお俺ってプレイボーイ? などと思いつつ変に切れて余計疑われるのもまっぴら御免なので「そんな話なら彼女なんて連れてきたら自分の首を絞めるだけだと思うのですが」と言うと多少納得したようで、「すいませんが一応調書は取らないと行けないので」と疑って無いデスヨ〜的態度に軟化したが、質問しつつ探りを入れてきているのが見え見えな感じで取り調べ(ゎ が始まった。
住所氏名電話番号知人との出会い等を答えつつ、救急車を呼んだからと言っても警察には連絡いかない筈ですがどうしてここに? と質問してみると、病院から連絡が入ったらしい。しかし病院的にも普通ならば警察に連絡はしない筈では? と質問を続けると「若い子の自殺未遂は大抵男性絡みが多いから」と返ってきた。ようするに救急車が知人の男性からの通報→詳細といった感じで知らせたであろうためにこれわ愛憎のもつれ臭いねと警察に連絡したようだ。患者も到着していないのに警察って何考えてるんだこの糞病院と思ってみたが、良く考えるとここは患者に対する配慮がまったく無い、地元でも入院しちゃいけない病院との呼び名が高い場所なことを思い出し納得は行かないもののとりあえず理由は判明した。
取り調べは続き今までの経歴を聞かれれたので、相談相手として悩みがあると連絡があるということ、薬に疎く周りに詳しい人間がほかに居ないことや知人の職場の店長とは知人よりも昔から付き合いがあり、知識も他職業の人間よりも多少持っていることから薬や病気、仕事関係の心配があるとまっさきに連絡を入れてくるようだということから、周囲に同じ病で苦しんでいる人が多く数人から相談を受けていること、どういう風に話を聞いてどういう対応を取れば相手を安心させられるかを事細かに説明し*1、最近の精神病患者の増加などの話をしていると今度は職業を質問された。普通に答えたつもりがかってに類似職と勘違いしてくれたようでいきなり態度が豹変し、「すぐに調書書き終わらせるのでもう少しお待ちください」と言って書いている本人でも読めないであろう小学生バリの文字でドガーとボールペンを走らせ始めたので内心大爆笑2004。それからは狙って質問しまくると馬鹿丁寧に答えてくれてどうもありがとうお巡りさん! とか思っているうちに書き終わり確認の為読み出したのだが案の定全然読めていない。pooxしつつ答えてあげるも修正せず。いや疑惑解けたのもあるんだろうけどそんな適当で良いのか? と心配していると、今度はもう一人が彼女に現状を説明しているらしく馬鹿デカい声で「事件性が高いから」とか言っているのが聞こえて「事件性高いんですか?」と恐縮してる刑事のほうに聞くと「すいませんあとで良く言っておきますので…」とか言ってておいおい態度変わりすぎ。と可哀相になってきた。
説明が終ったのか馬鹿デカい声というか馬鹿刑事がやってきてモロ犯罪者扱いな舐めた目つきで一瞥してきたので、最近の精神病患者の増加と薬に対する危険性を度外視している傾向が高い原因について話し始めたら、「最近その手の事件は増えているから言われなくても分かっている。完全自殺マニュアルとかいうのもでてるしな」とか言い出して何年前の話だよワラと思いつつ寝ていなくてハイになってきたことも拍車をかけてか30分程質問攻めにあわせて楽しんでいると、恐縮しまくってるほうの刑事が話を変えようと最近の事件の傾向の話やどんな事件があるか、若者文化の話などを振ってきて部下らしき馬鹿の方も何か変なのを気付きだしたようで多少態度が軟化した。
馬鹿刑事がやっと本題であろう今回の事情を聞いてきたので調書読めやと思いつつも話していると、「薬の効能的に危険だから今胃洗浄しているが数種類飲んでいるんじゃまずそうだな」などとのたまうので身体的な効能差、胃の消化の話やら何やらマイナートランキライザーメジャートランキライザーの違いから今回飲んだ薬のこと、結局一番危険なのは窒息であることなど*2を質問→答えられない→回答状態でつついて楽しんでいると耐えられなくなったのか時計を見て「親に電話しないといけないからそろそろ」と言いだした。
本当は親には伝えて欲しくないところだが、親に電話するのは仕事だから仕方無いかもしれないが精神的なものでこの状態になっているんだからヘタに伝えるとまずいけれどどう伝えるつもりなのかを聞いてみるも、「こんなことになったんだから親に伝えるのは当然だろう」という素っ頓狂な答えが返ってきたので、警察の知人も多いしそんな人間ばかりじゃないのは良く分かっているけれど話を聞かない警官や家庭生活のことを考えないで親を頭ごなしに怒鳴ったりイヤミを言ったり、精神的疾患を持つ人間と分かっていて説教して精神的に余計悪い方向に向かう可能性を考慮しなかったりで、その後の責任も民事や言った覚えが無いなどと誤魔化して逃げられても等また粘着ホーダイに突入。恐縮してるほうの刑事が「(;´Д`)」顔状態で見守る中無言の馬鹿刑事を馬鹿には分からない程度の遠隔攻撃で突付いていると、とうとう見かねた(;´Д`)顔刑事が「細心の注意を払って責任を持って伝えます」との話になったので了承すると「それでは連絡などしないといけませんしこれで…長々とすいませんでした」と言いつつ外まで送ろうとしているだけなのにすいませんやら失礼しますやら連呼しながら逃げるように去っていった。
今思うとおざなりさんじゃあるまいしやりすぎたと反省しつつ、馬鹿刑事二人だったら喧嘩になってただろうなぁとかどうでも良いことを思いつつも彼女の姿が無いことに気付き外に出て携帯を鳴らした。すでに胃洗浄など処置も終わり病室に運ばれて点滴を打ち寝ているとの話なので帰ろうかとも思ったのだが、看護婦がもう少し待っていてあげてくれと言っていたらしいので患者がちょろちょろと動き出す中病室へと向かうことにした。携帯の時刻はすでに7時を回っていた。

…あとこの倍は受難が続くというか受難的には序章なんだが疲れたのでとりあえず絶対全文まともに読むやつなんて居ないよなぁと思いつつどうせオナニー文章だし良いやというわけでここ数日貯水タンクが溜まっているがこれをオナニー代わりにして寝ようと思う。

*1:今思うと逆に詐欺師とでも取られかねない気がする

*2:馬鹿刑事はこの程度も本気で知らなかった。というか自分も全然詳しいわけではないし間違ってる可能性もあるのにえらそうにごめんなさい刑事さん。恨むなら呼び出した糞病院を。