昨日の話-序章-

胃痛の話はたまにここで書いていますが、最近収まるまで何もできない位に痛むことがあり、それを医者に報告して内視鏡の予約を取らされたのが1ヶ月程前。顎関節症により口が開かず予約を取り消してもらい、歯医者でマウスピースを作って貰っている間にもどんどん痛みが酷くなり1年ぶり位に少量の吐血をするようになった。
初めてじゃないので原因は胃潰瘍か元々持病の慢性胃腸炎辺りが悪化した結果であろうし、医者もそうだろうと診断していることから楽観視してはいるものの、仕事中に来られるとウザいことこの上無く、不整脈のようなものが酷くなってきていることや医者に何度も進められていることもあり数日療養をかねて検査をするため入院することに。
仕事中であったために殆ど見られなかった27時間TVを録画した数本のビデオテープとデッキを持ち込み、個室のベットにてさんまのトークを見ている最中、バイブにして枕下に忍ばせていた携帯がブルブルと震えだした。TV上に置いた目覚ましに目をやると既に深夜2;30を回ろうとしている。何かあったのでは…と急いで携帯を見てみると、ここでも何度となく書いている精神的疾患を持ち、ODして電話をかけてきて一度救急車を呼ばせたことのある知人*1からであった。携帯など持ち込まなければ良かったと後悔しつつも何かあっては困るし無視するわけにもいかないと考え電話にでてみた。*2
俺:「もしもし」/知人:「あ、夜遅くにゴメンね。明日空いてるかな? ちょっと相談したいことがあって…仕事のこととか嫌なことが多くて今も薬多めに飲んで寝ようとしてるんだけど寝る前に聞いておこうと思って。」俺:(多め?この間も少し多めと言いつつ結構飲んでたな…ろれつ回って無いようだしこれは…)「んー、分からないけどとりあえず薬どのくらい飲んだ? 量と種類教えて」/知人:「えっと、ロヒプノール14錠にレンドルミン1週間分、あとハルシオン5錠かな? 30錠くらい。余り効かないから多く飲んでみたけど量多いと効くの早いね。もう効いてきたよ。」俺:「…」
というわけで、その量だと救急車呼ばせようにも呼ぶ前に寝るか倒れる可能性大だし、その後の会話で「もし薬抜けなくて明後日起きられないと仕事遅刻しちゃうし、連絡無いようなら起こしに来て」と言っている辺り自殺目的というより飲む→効かない→飲む→効かない→飲む→思考がどうにかして寝るに固まる→飲みまくる という常用者のお手本のような状態なのは明白であることと、変に騒いでスイッチが鬱モード→リストカットモードに入ることを畏れてあえて普通に会話しつつ「とりあえず起こすにしても電話じゃ起きないかもしれないし鍵今のうちにあけておいて」と何度も念を押すことに。「小窓の鍵開けておくから油の下に鍵置いておくよ」と言っているのでんじゃ今すぐ置いて鍵開けてと言うと「うん分かった。明日相談聞いてね。眠くなってきたから寝るねおやすみ」と言ってちょっとまったと言う間も無く切れてしまった。かけなおしても出ないし救急車を呼ぶにしても相手の住所も部屋番号も覚えていない...
病院に携帯持っていった天罰だなと思いつつ彼女を呼びだし、病室を抜け出して一路知人の家へ。しかし睡眠薬ばかりで成分的に死ぬということは無いであろうし、余り大騒ぎになっても知人の精神状態が悪化する可能性もあると踏み一度家に戻ってその道のエキスパートである住人ぢもに相談することに。
結果「やっぱり喉詰まらせるとヤバいよね〜」で意見は一致し、車に飛び乗って知人のアパートへ。案の定小窓/ドアともに鍵が閉まっており、携帯を鳴らしても出ない。鳴らしながらドアの前まで行くと隣の住民起きるんちゃうかと心配するほど玄関の辺りから聞こえてくる。…ん、何故玄関? 間取り的に寝室で鳴っているのならばこんな音はしない筈。しかし鍵も開いていないし何故玄関でなのか。玄関で眠くなって切ったあと置いて寝室に行ってしまったのだろうか。
どちらにしても鍵が開いていないので埒があかず、しかし救急車を呼ぶにしても鍵が開かないとなると余計大騒ぎになる気が。警察なんて来た日にはいろいろと面倒だし…。などと車中に戻り考えていると2台の車が近くに止まり1人ずつ人影が車から降りてきた。そこら中の車をキョロキョロと覗いて歩いており、無人だと思ったのかこちらにも向かってきた。この辺りは数年前から車上荒らしが増えており、その殆どが外人の犯行らしく見かけた人がナイフやバールのようなものを持った外人に追いかけられたといった話がいくつも報告されていることから、警察からも犯人を見かけても自分では追いかけないようにと言われている地域だ。*3何も持っていないように見えるがこちらは女連れ、警察が来ても良いように危険物は全て車から降ろしてあるしこれはまずいねなどと思っている間に車から数メートルのところまで近づいてきている。丁度良く車が通りすぎたことから、ライトでこちらの姿が見えたためか来た道を引き返して行ったが、途中で止まってこちらを見ている。しかもこちらの姿が見えたのと同時に相手の姿も見えたのだが中年の外人のようだった。隣に座っている彼女も外人じゃない? と言ってきたので急いでエンジンをかけ、Uターンして一度家に戻ることに。
家につき鍵関係に詳しいNPKに相談しようと思ったがメッセがオフラインになっており、時間的に電話するのもまずいのでまず薬の話を相談した住人に報告しがてら相談してみた。鍵を壊すことになると金もかかるし大事になることから精神状況を悪化させないかどうかと迷っている旨を伝え、結果として「人命優先」で落ち着いたのでもう一度車に乗り込み、いい加減時間的にまずい頃合なので電話で道案内するよりも住宅地図のほうが早いだろうと踏んで消防署に向かった。
消防署に入り事情を説明すると、「鍵を開けることは可能だけど壊すことになるよ」と言われたのでそれもありここに来る時間がかかってしまったことを伝えるが、「そうだよなぁ」と言ったまま動きが止まってしまった。もう一人の隊員がほかの隊員を呼びに行き救急隊員が後ろからでてきて「人命優先で行くしかないだろう」といった方向に話が進んだが、この場に居る隊員が壊すわけではなく隣町に救援を呼ぶらしい話なのでどうせバレることだしまずは大家に連絡して鍵があるかを聞いてみることに。
大家が鍵を持ってくる話となり救急隊員とともにアパートの前で待つこと数十分、これ喉詰まらせてたらすでに事切れてる可能性あるななどと嫌なことを考えつつも鍵を開けて中に突入…するまでも無く、玄関でゴロリというかバタリと倒れており救急隊員が声をかけると朦朧としているも一応返事が。とりあえず吐いてなかったようなので安心しているうちに担架に乗せられた知人が救急車に運ばれ、病院の場所が決定したので知人のバックと携帯、鍵を持って病院に向かうことに。

*1:5/14、15のログ参照

*2:病院内で携帯やPHSを使うと電波で医療機器に支障を来す可能性があるらしいので止めましょう。

*3:そのわりには近所の警察はスピード違反や一時停止無視ばかり狙っていて見回りしている姿を見かけないが。